私は自宅で1対1の完全個人指導の塾を開いています。数Ⅱなんてさっぱり覚えていないのに、生徒希望により指導をしております。もーホント、全然覚えていない。
その生徒は、中学生の時からとにかく数学が嫌いで、高校入試が終わっても「数学だけはお願いします」ということで、そのまま継続という珍しい形になった。めちゃくちゃ迷った。無責任に出来もしない科目請け負ったら大変なことになる…。でも、以前すこぉぉぉしだけ教えたことがあったので、条件を付けて請け負うことにした。
その条件は以下のとおり。
①文系数学の域を越えない
⇒私が文系だから
②定期テスト上位を狙うのではなく、目標はあくまで平均点越え
⇒応用問題やったら、私が大変だから
③本質的な質問をしない
⇒分からないから
塾の方からこんなひっくい目標をわざわざ提示するとか、これでいいんかwwとツッコミを入れたくなるが、出来んものは仕方ない。…こんな塾があってもいいと思うんだ。有名大手通ったって、平均採れない子は採れませんからね!!
生徒も、数学で他科目の足を引っ張りたくない、と言うのが大命題だったようで、なんと塾が提示する意識低い目標を快諾してくれたのだ。本人的にも、そもそも三角関数が何者なのか、どうでもいいのだそうだ。
でも、ここが大事だと、私は思っている。
それは、指導する側とされる側の、設定目標が明確に一致していること。
それによって、絶対にクリアしなければならない点、完全に捨てる問題、そのライン引きが容易で、また生徒も納得して取り組んでくれるのだ。目標がはっきりしているので、仮に指導側が「コレ捨てるから」と言ったところで「この先生大丈夫か」なんて不信感は一切生じない。虚数の存在意義について時間を消費することもない。
そうして、絶対に取る問題、捨てる問題、そもそも論を受け付けない解説、限られた時間で効率よく進められたことにより、高1から高2の現在まで、奴は一度たりとも平均点を下回ることはなかった。
むしろ、高2になってからは、文系クラス故周りがどんどん数学を捨てていき、奴の校内偏差値は相対的にがっつり上がりやがった。主要科目の中でも一番高くなった。
あほか。
いずれ捨てる数学が自己ベストになってどーすんじゃ。英語なんとかせぇよ。…と思うわけだが、いずれにしろ、数Ⅱのやり方が正しかったことは間違いないようだ。
高校生や、その年頃のお子さんを持つ方、定期テストの数学(文系数学に限る)が気になるのであれば、是非参考にしていただけたらと思います。
また、単に平均点越え対策だけでなく、さらにこれをやったら上位も狙えそう、なんて話も付け足そうと思っています。
低い目標を提示したとはいえ、これでも一応塾なので。本人が数Ⅱに対して突然目覚めたり本気出すなんてこともなくはない、と、私なりに平均点越えのその向こうまで、対策は立てていたのであります。もちろん奴は知らないけれども笑。
奴は週一度しかここに通わず、数学もテスト前に週末時間をとるだけ。そんな学習頻度でも、こうやったら平均点越えられるっぽいよ、という方法を非常に具体的に記していきます。問題集も、学校の教科書も書いていきます。何かしらヒントを見つけて頂ければ幸いです。
また、文系数学を指導されている方や、私のように個人塾や家庭教師等で、なかなか結果が出ず詰まってしまっている方も、是非参考にしてみてください。
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