蒸しパン・・・平和の象徴、多様性と優しさのカタマリ。それは手のひらの幸福。
ヤマザキの「熟成マーラーカオ」のファイリングです。
肌理 粗い:1 2 3 4 5:細かい
重量 軽い:1 2 3 4 5:重い
食感 軽い:1 2 3 4 5:重い
味 あっさり:1 2 3 4 5:しっかり
個人の好み 嫌い:1 2 3 4 5:好き
馬拉糕(マーラーカオ)は中国風の蒸しカステラと言われてるんだそうです。ちなみに、「マーラー」の部分はマレーシア、「カオ」の部分はケーキという意味です。
なんでマレーシアなのかと言うと、マレーシアから伝わったという説と、色合いがマレーシア人の肌の色に似ていた事からこの名がついたという説があるそうです。
へぇ。
裏はこんな感じ。読めるわけねぇ。
原材料 :三温糖、小麦粉、植物油脂、全卵、卵白、水あめ、全卵粉、脱脂粉乳、醤油、カスタード風味パウダー、膨張剤、グリシン、酢酸Na、香料、着色料(カラメル、カロテノイド)、グリセリンエステル、(原材料の一部に乳成分、卵、小麦、大豆を含む)
えぇぇえ、醤油入ってんの!?
ビニールフィルタを外すとこんな感じ。目視ではレーズン3つずつ。もっとレーズン欲しかった。持った感じ、それほど重量感はありませんでした。小ぶりなせいもあると思うのですが、それでも、ぎっしり密度のあるモノに比べると少しライトな感じです。
中に大きな気泡の後があるものの、全体的にキメ細かい生地です。紙からするりと剥がせるタイプではなかったです。剥がし方が美しくなくて、申し訳ない苦笑。
食べた感じは、蒸しパンというか、蒸しケーキのがあってる。プロのパティシエが作るスポンジケーキ寄りです。重さも然り。ふわふわ感があり、やっぱりケーキに近いかなぁと。
そして、脳にこびりついた「原材料:醤油」。確かに、普通の蒸しパンに比べたら香ばしいっちゃ香ばしい笑。でも言われなきゃ分からなかったと思う。言われたところで、この風味が醤油なんだろうか?所詮味音痴です((
2個とも一気に食いました。蒸しパンの良いところの1つはコスパ。もーお腹いっぱい、幸せ。味もグッジョブです。うまかった。5個の袋入りもあるそうですね。たぶん全部食える。
願わくばレーズン増やしてほしいですかね…。こういうトッピングタイプは、どうしても味の濃いトッピングの後のひと口がぼやけてしまう。ドライフルーツ好きとしては欲が出てしまう。
だがしかし。
私は気づいた。少量のレーズンが片方に寄っている意味はなんだ?おそらくマーラーカオ自体のおいしさと、レーズンのアクセントを、食す側がコントロールできるようにしたのではないか?
考えてもみてほしい。キムラヤのあんぱん、真ん中に載せてある桜の塩漬け。真ん中に鎮座した美しい桃色は、見た目のバランスは良いが、食べ進めるうちに中盤で処理することを余儀なくされる。もう少しあんを楽しみたい、そう思っていても、センターに輝く桜の女王を攻略せねば先に進めないのだ。そこには我々食す側の意思は存在しない。我々は中央に鎮座した桃色にすべてを支配されているのだ。
その点、このマーラーカオはどうか。「はしっこにレーズン3つww」と思いきや、つつましく端に身を寄せることで、トッピングのレーズンは我々にイニシアティブを譲っているのだ。
なんと健気なことか。
美しい桃色の見た目とは裏腹に、口に含んだ時の刺激的な塩味、
「何がいけないの?」
と言わんばかりの座標、我々を思うがままに振り回す桜の塩漬けも悪くないが、野に咲く可憐な花の如く、小さな丸い丘の上で端に身を寄せ、
「どうぞ、お好きに…」
と傅く様は、これもまた美しい。レーズン3粒でここまで語ることになるとは思いもしなかった。
ごちそうさまでした。
ところで、他のマーラーカオってレーズンどこに乗ってんの?
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