蒸しパン・・・平和の象徴、多様性と優しさのカタマリ。それは手のひらの幸福。
フジパン「たっぷりたまごシフォン」のファイリングです。
肌理 粗い:1 2 3 4 5:細かい
重量 軽い:1 2 3 4 5:重い
食感 軽い:1 2 3 4 5:重い
味 あっさり:1 2 3 4 5:しっかり
個人の好み 嫌い:1 2 3 4 5:好き
原材料名:砂糖、卵、小麦粉、加糖卵黄、ショートニング、砂糖混合ブドウ糖果糖液糖、加工油脂、ハチミツ、乳等を主要原料とする食品/ソルビトール、膨張剤、グリシン、酢酸Na、乳化剤、カロチン色素、グリセリンエステル、香料、(一部に卵・乳成分・小麦を含む)
栄養成分表示(製品1個当り):エネルギー306kcal、たんぱく質5.4g、脂質12.3g、炭水化物43.4g、食塩相当量0.53g
まず問題にすべきは、この商品名
「たっぷりたまごシフォン」
「シフォン」
危うく通り過ぎるとこだったわ
しかし、むしぱんのむしである私の目はごまかせないです
むしぱん独特の形状を見逃すわけがないのです
普段行くスーパー
見慣れたパンの棚
代わり映えのない商品(商品の入れ替え希望)
す・・・と、通り過ぎたとき
私の「むしぱんセンサー」が反応した
「シフォンでーす☆」
と、周りのパンに擬態したコイツ
貴様はアフリカオオコノハズクか?
雪の紛れるライチョウか?
岩とそっくりなオニダルマオコゼか?
背筋が「そわっ・・・」とするバロンキャタピラか?
いや、パンである
コントのような2度見をした
「蒸しパンです。」
むしろ清々しさすら感じるではないか・・・
そんなわけで、むしぱんのむし、もといむしぱんハンターの私は、擬態に欺かれることなくお宝ゲットしたのである
ビニールフィルタを外し、さて割ります
色がめっちゃ黄色い!
卵の香りがすごい!
たまごたっぷり、というよりは、卵黄たっぷり、の方がしっくり来る気がします。手作りマヨネーズの、いっちばん最初の、ボウルに卵黄だけを大量に投入してかき回した、あの香りと濃さ・・・伝わるかなぁ・・・
そして、割った画像から、分かるでしょうか
表面の色と、中の色が全然違うのです
スイートポテトやパイを思い出して見てください。あれって、つや出しのために、表面に卵液を塗りますよね。そうすると、表面の卵に熱が加わり堅くなって、食感が少し変わる
そんな現象が、この、シフォンに擬態したむしぱんに起きています
均一な食感が普通なのですが、このむしぱんは、明らかに表面と中身で食感が違う
そういった意味では、非常にレアなむしぱんを発見したことになります
フジパン、やるな、おぬし
でもって、味ですが・・・
あっまい!!あっっっまい!!
あまぁぁーーーい!!!
さすがシフォンに擬態するだけある
これではまるでスウィーツだ・・・
私は本来、甘すぎるものは好まない
酒も焼酎か日本酒が好きで、甘いカクテル等は好まない
先日、久々にカシスオレンジを飲んでゲロアマで口の中が死にそうになった
それはどうでもいいのだが
しかし、このむしぱん、嫌な甘さに感じなかった
そう、私が唯一、ゲロアマでも許せる食材
ハチミツ!!
このむしぱんには、おそらくハチミツがたっぷり使われているとみた
もう、お菓子じゃん!!
いや、パンである
蒸しパン・・・平和の象徴、多様性と優しさのカタマリ。それは手のひらの幸福。
擬態を習得したむしぱんが、この世に存在する
この画期的な発見はなんだ、素晴らしいではないか
人は皆、むしぱんは人に食べられるもの、そう思い込んでいる
むしぱんは常に受動的な存在であり、人によって製造され、運搬され陳列され、気に入ったむしぱんを人が選ぶ
人は常に、人はむしぱんの上に立っていると思い込んでいる
フジパンは、そこに革命を起こした
むしぱんに「擬態」という能力を与えた
そして、「たっぷりたまごシフォン」として、我々を欺こうとしたのだ
そこにはむしぱんの意思があるのだ
そして、食して、「お菓子じゃん!!」と驚かせたのだ
フジパンと「たっぷりたまごシフォン」の見事な連係プレー
完全にハマった私は、今、なんともいえない心地よさに浸っている
ありがとう、フジパン
そして「たっぷりたまごシフォン」
君の擬態に惑わされる人も観察も、きっと面白いかもしれない
ごちそうさまでした・・・
むしぱんは奥が深いのだ
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